「結婚してください!」
男性が跪(ひざまず)いて指輪のケースをパカっとする・・・定番のプロポーズではないでしょうか!
(ちょっと古いのかな。。。^^;)
どんなカタチであれ、プロポーズの時に指輪を用意される方って最近少なくなっていると聞きました!
『何か記念になるもの』を渡されているようですが、指輪の場合は好みのデザインや指のサイズが分からないので、OKサインをもらってから一緒に買いに行くという方が増えている そうです。
ただ、ここ最近は婚約指輪を購入しないカップルも増えているそうで。
婚約指輪と付けるのは、婚約期間中と結婚してからの『よそいき』の時くらいしか付けないですからね。
色々な価値観があっていいと思います。
ただ!婚約指輪をいただいたら「お返し」が必要なのはご存知でしたでしょうか?
お返しをしなかったがために、思わぬところから火の粉が飛んでくるかもしれません。
婚約指輪は結納用品の一つ
最近は結納をせずに「両家顔合わせ」だけを行うご両家様がとても多いです。私の体感的には約9割以上の方がそうです。
ただ、全体の約9割以上の中でも大多数の方が婚約指輪を購入されています。
皆さんご存知でしたでしょうか?婚約指輪は結納品の一部なんです。婚約指輪を受け取るということは、結納をしていなくても「結納品」をいただいていることになります。ならばお返ししておいた方が良いですよね。
ここで一つお伝えしたいのは「絶対」ということではないということ。それこそ「こうあるべきだ」と慣例や風習にとらわれて縛り付けるのは悪しき風習だと思います。
しかし実際にあったお話なんですが、当人同士は「婚約指輪を頂いたらお返しをする」ということを知らなかったんです。なので全くお互いに悪意はありません。ですが男性側の親御様は「婚約指輪を送ったのにお返しの一つもないなんて、非常識な家庭」というイメージを持たれてしまいました。
(結婚式準備の時に、親御様から直接そんなお話をお聞きしました)
仲人の重要性
昔は両家の間に仲人が入り、間を取り持ってくれていました。「はじめて」のことなので、新郎新婦も親御さんも何をどう進めていけばいいのか分からない状態だったので、そんな時とても頼りになるのが仲人の存在でした。
お互いの意見を尊重し合って、折り合いのつくように、円滑に進むように取り持ってくれていたのです。
両家で意見や価値観が違うのは当然です。
まして、新郎新婦はお互いが好き同士になって結婚します。相手の親御さんや家族が好きで結婚する人はいないですよね?恐らく。
親同士になるともっとです。自分の息子、娘の決めたパートナーだから最大限協力したいと思うのが親心だと思いますが一方的に相手の希望を通されると、どうかと思うのも人間です。
親しき中にも礼儀あり
固い話なように思いますが、実はとても大切なことです。我慢をしてくださいということではなくて、相手のことも尊重して物事を進めていく方がいいと思うのです。
ブライダル業界がするべきこと
ブライダル業界では新しい演出や新しい会場が常に出てきています。最新技術を取り入れた演出やサプライズ演出などなど・・・。
いつからか、業界全体が「二人の結婚式」という認識で広告を打ち出すのが当たり前になっています。
はじめて結婚する二人で、はじめてのことが立て続けに起こっていきます。当人たちも「今僕たちに出来ることを最大限皆様にお伝えしよう」と意気込んで結婚式の準備を進められます。とっても良いことだと思います。
良いことだと思うんですが、ちょっと親を外野に追いやりすぎに感じる部分もあります。やっぱり親御さんとしても気になる部分はあるでしょうし、少し口出ししたいこともあるかと思います。
それが良い悪いは別として、結婚式は二人の為だけのものではないということを感じて頂くいいきっかけになると思います。
結婚式は自由で良い!というのも良く分かるのですが、ないがしろにしてはいけない部分もあると思います。
業界として、新しいことばかりや表面的なことを新郎新婦に勧めるのではなくて「両家が家族になる為に新郎新婦がしなければいけないこと」や「結婚式で何をしないといけないのか」ということをもっと伝えていくのが大切なんじゃないかなーと最近感じた次第であります。