実録!料亭フォトウエディング

料亭でのフォトウエディング

出典:料亭 天王殿
新郎
新郎
結婚式は別に挙げなくても良いかなーと思ってて

最近多いお問い合せです。でも記念に残るようなことはしたいと思われている方が多いです。無理に結婚式を挙げる必要はないですが、できれば何かしらのカタチを残していただきたいと思うのも本音です。

 

今回お手伝いさせて頂いたのは、料亭でのフォトウエディング。もちろんご両家の親御様にも了承を得て、写真中心の結婚式を行いました。

 

 

当日の朝

当日の朝、新郎新婦と一緒に新婦のご両親もお越しいただきました。

ZAKI
ZAKI
おはようございます!
おおー、あんたが宮崎さんか!想像してたよりも若いな。笑

 

フォトウエディング後のお食事会で乾杯の発声はお酒が好きだという新郎のお父さんに決まっています。「開宴の挨拶」を誰にしようという話になり、新婦が渋っていました。

新婦
新婦
お父さん話長いしなー・・・人とお話するのが大好きな父なんです

 

親御さんの話をするとき、ちょっと嫌がりながらも嬉しそうな表情を見ていると「素敵な家庭で育ったんだろうな」と思います。

 

お父さんと会うなり、それがよく分かりました。たくさんお話してくれます。それも目を見て、年下の私の話もしっかりと聞いてくださいました。お話もしてくれるし、聞いてくれる、包容力のある素敵なお父さんでした。

 

新郎新婦の着換えの間、お父さんとお母さんにはお待ちいただいてたのですがその時に

まさか娘が結婚するなんてね、早く嫁に嫁いでほしいと思っていたけどこんなに早いとは。娘は涙もろいから今日はすごい泣くんじゃないかな!

目を少し赤らめながら話すお父さん。煙草の本数もいつもより増えていたんじゃないですかね。

 

新郎新婦と打ち合わせしている時も、新婦が涙もろいことを聞いていたのでお父さんからそういう話を聞けて嬉しくなりました。大きくなってからも、親子の会話やコミュニケーションをしっかり取られているんだろうなと感じました。

 

 

写真撮影

お支度が整ったら、お庭やお部屋でまずはスナップ撮影を行います。

見られるのが本当に嫌だ!という場合はお待ちいただくのですが、できればご家族の方に立ち会っていただくほうが新郎新婦の笑顔も良くなります。恥ずかしさももちろんあると思うのですが、この時間も二人の中でいい思い出になります。

 

フォトウエディング

今回のフォトウエディングは和装人前式風です。まずは新郎が入場し、新婦とお父さんに手を繋いでもらいながら入場していただきます。お父さんには一つお願いしました。

ZAKI
ZAKI
新郎さんにバトンタッチする時、一言声を掛けてあげてもらえませんか?
宜しくお願いしますよ!

 

と言ってバトンを渡していただきました。静寂の中で進む結婚式も素敵ですが、こういう風に言葉を発して進める結婚式も良いものです。感情を直に感じることができるので、言った方も言われた方も心に残ります。

 

お二人に結婚の約束として誓いの言葉を読んでいただき、次は「夫婦固めの盃」です。

「三々九度(さんさんくど)」「三献の儀(さんこんのぎ)」とも言われていますが、新郎新婦で同じ盃を共有して行うことから苦楽を共にし、誓いを立てる意味合いを持たせています。

神社で行う場合は御神酒(おみき)をご用意されるケースが多いですが、今回はそんなにかしこまる必要もないので、新郎の好きなお酒をご用意いただきました(獺祭(だっさい)でした)。

進行としては、大中小の異なる盃を順番に、三回に分けて飲み干していただくのですが、新郎新婦合わせて合計で6回飲む計算になります。

 

今回の列席者は新郎新婦を除いて6名様・・・

 

人数が丁度良いので、お一人ずつ注いでもらいましょう!と打ち合わせの時に決めていたので、皆様へご案内します。

 

ご家族様に順番に前にお越し頂き、一言添えてお酒を注いでもらいます。

おめでとうございます。
飲みすぎたらアカンで。笑
ちょっと多めに入れても大丈夫やろ?笑

など、思い思いの言葉と一緒にお酒を注いでいきます。それを笑顔で飲み干していく新郎。お酒が飲めない新婦は飲む格好だけでも全然OK!

 

結婚式の時って、ほとんどの方が「見守る側」になるのですがご家族だけの結婚式や少人数の結婚式の時は出来る限り多くの方にご参加を頂くようにご提案をします。

披露宴が出来るような人数の場合は、絶対数が多すぎてほとんどの方に参加・・・というのは現実的に厳しいので少人数結婚式の特権みたいなものです。

 

そして指輪の交換から誓いのキス・・・ではなくて「誓いの握手」。かつらと綿帽子を被っているのでキスは難しいこと、家族の前でキスは恥ずかしいとのことで握手にしました。

普段手を繋ぐことはよくあると思うのですが、改まって「握手」をするって実は新鮮なことです。緊張からか、決意の表れか、握る手が少し強かったり優しく握ったり・・・相手の心情が手を握った瞬間に分かったりします。

 

 

大切なこと

今回指輪交換の際にご用意されたリングピロー、新婦のご友人に作成頂いたものです。新婦はスヌーピーが大好きなので、スヌーピーのぬいぐるみを使用した超大作です。それを受け取った瞬間に新婦が号泣されたそうです。

新婦は恐らくこれからも、家族でその方と一緒にお付き合いをしていくと思います。結婚式って、今まで仲の良かった人たちが居てくれる、その方たちが結婚のお祝いをしてくれる、皆様のおかげでこの日を迎えることが出来たと実感することが出来ます。

 

結婚式を挙げなくてもみんなとの繋がりはしっかりあるんだ!という方ももちろんいらっしゃるかと思いますが、感謝の気持ちを伝えたり「決意表明をする場」というのはそうそうないと思います。口にする、行動で表すことはとても大切なことで相手により深く伝わります。

 

結婚すると相手の家族や相手のお友達とも交流していくことになります。もちろん自分の家族やお友達ともパートナーは関わっていくことになります。

 

長い年月をかければ相手の人柄や性格等は分かってくるかと思いますが、相手を紹介する場所が結婚式です。「これが私の結婚相手です、これからもどうぞよろしくお願いいたします」というご挨拶をする、これが本来のカタチではないかと思うのです。

 

これをないがしろにして外観ばかりに気を取られてしまうと、きっと年月が経ったときに忘れられてしまう可能性があります。流行りで行うということは、廃りもあるわけで・・・。

 

 

嬉しかったお父さんの一声

フォトウエディングも終わり、新郎新婦はお洋服に着替えてお食事会が始まります。

お食事会の途中で新郎新婦から親族紹介をしていただきました。お名前や続柄とあわせて、その人の人柄を添えて紹介していただきました。

新郎
新郎
私の父、〇〇です。父は趣味で野菜を作っているのですが、その野菜がとてもおいしいです
新婦
新婦
私の兄、〇〇です。兄はとても綺麗好きで小さい時、休みの日には朝早く起きて部屋の掃除をするのです。私とは真逆の性格です。どうやったら同じ家族にこれだけ正反対な兄妹が育つのか・・・
新郎
新郎
私の姉、〇〇です。姉はホテルで勤めています。

 

等、お食事をしながらご紹介をしていきます。これがあるとお食事の時に会話が弾みます。お酒が好きだと紹介されたらその方へ多めにお酌に行ったり、趣味が合えば更に会話は盛り上がりますよね。

 

本人同士で探り合いながらの会話も良いのですが、事前にこういう人間だという紹介があれば会話のネタ以前に話し方から、その方の歩調に合わせることも出来ます。

 

お食事会も終盤、料理の最後にはウエディングケーキが運ばれてきました。フォトウエディングの進行でケーキ入刀も行っていたのですが、これも新婦の好きなスヌーピーが描かれたオリジナルケーキ。

料亭のスタッフさんが皆様へ配り終えると「ケーキを全てお配りしたら宮崎さんを呼んでくれとお父様が・・・」

 

え?何か言われるのかなと恐る恐る中へ入ると「宮崎さん!ケーキ一緒に食べよう!」と言ってくださいました。

私はご家族、少人数のお食事会ではあまり中へ入らないようにしています。折角ご家族でお話している輪の中に、あまりよく知らない黒服を着た人間が様子を伺っていると盛り上がる会話も、そのスタッフの存在、目線が気になって会話に集中できないだろうと思っているからです。

(もちろん当日の雰囲気を見ながらですが・・・)

 

お父さんは「お祝いなんだから、皆で一緒に食べよう!」と言って、私の席を用意してくれたのです。

とても嬉しかったです。お食事会の際中から「今日は楽しい!けど君と一緒にお酒を飲めたらもっと良いんやけどなー」と言ってくださっていたのですがさすがにそんなわけにもいかず、最後の最後に一緒に食べようとお声を掛けてくださったのです。

 

基本、そういったことはお断りしているのですがありがたいことにご家族様がウェルカムな雰囲気だったのでご一緒させて頂きました。

一緒に食べることで「二人が今日を迎えるまでに頑張ってこられたこと」「結婚式にも色々なカタチがあり、今回の結婚式の趣旨」を伝えることもできると思ったからです。

 

ご家族様だけで行う結婚式は、一人一人としっかり会話も出来るので「良い結婚式だった」と言ってくださることが多いです。特に何の演出をせずとも、こう言ってくださるのです。

それは新郎新婦とゆっくりお話が出来たり、新郎新婦が用意したおもてなしをしっかりと感じることができるからだと思います。「何をする」かや「どこでするか」ではなく「誰に何を伝えるか」、そんな風に考えると「良い結婚式」になると思います。

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