手作りできるペーパーアイテム
結婚式の日取りが決まった後、一番はじめにすることは「衣装合わせ」が一般的です(結婚式の約6カ月前程)。ですが、式場との打ち合わせではじめにすることは「招待状の打ち合わせ」です。
最近は招待状や席札、席次表(総称してペーパーアイテム)を手作りする方がとても多いです。ほとんどの方が手作りしているんじゃないでしょうか。手作りの方法は大きく分けて2パターンあると思います。
- インターネットでお気に入りのペーパーアイテムを発注
- 紙から全て自分たちで用意して制作する
割合として多いのは「インターネットで注文」することではないでしょうか。それぞれの特徴を見ていきましょう。
インターネットで格安に招待状をゲット

今一番新郎新婦に選ばれているのが「インターネットで注文」だと思います。色んなサイトがありますが、なぜ選ばれているのか。個人的な見解は、
- 式場で頼むよりも安い
- デザインが豊富で可愛い
- 〇部以上頼んだら席札も無料でGETできる
このあたりが大きな理由ではないでしょうか。私が結婚式を挙げたときはまだこのようなサービスはなかった?ので、商業施設で「招待状キット(10部1セットになっているもの)」を購入して台紙や紙を折り込んで・・・という作業を何十部したことか。
たくさんの種類があって、デザインも可愛くて人気があるのもうなずけますよね。家庭に印刷機器がない方は「印刷込み」でも注文ができるので便利です。会場で頼むよりも安いので、これから物入りな新郎新婦にはありがたいサービスです。
本当の手作り招待状
手作りでも、いちから手作りをする器用な方もいらっしゃいます。これは実際にお客様から頂いた招待状を例にお話をさせて頂きます。この新郎新婦はなんと、「本状、封筒、封緘」を手作りで仕上げられました。それが上記の招待状ですが、クオリティが高すぎて驚きました。
このお二人は丁度桜の季節に結婚式を予定されていたので、本状を見てみると桜の花びら型に台紙がカットされています。ピンク色の紙が見えるのは、台紙を貼り付ける間にピンク紙を挟んでいるからです。
以前お客様から頂いた招待状をご覧いただいた際に「これ良いですねー!」ということで参考にされたそうです。
更に凄いのは「封筒」まで手作りされたんです。
トレース紙を折り込んで台紙サイズに合うように制作されたそうですが、裏面には「封緘(ふうかん)」を(このオレンジ色の封緘も手作りされていて、よく見ると二人のイニシャルがデザインされています)。
続いては前回ブログでもご紹介させていただいた招待状です。個人的にはこの招待状には衝撃を受けて、何年も前に頂いたものですがまだ大切に保管させていただいております。
何が良いって、「宛名筆耕」の文字が素敵すぎませんか!!!
頂いた時とっても嬉しかったです。
とご招待を頂きました。流石に難しいので全力でプロデュースしますとお答えしました(^-^;
この招待状は本当に皆様からも好評で、結婚式当日のスピーチの際にもたくさん「良かった」と言っていただけました。
神社での結婚式でしたので、「純和風」をイメージしてテーマカラーは「紅白」に。そしてご両家様の家紋をお入れしてより和風に演出しました。
気持ちが伝わる招待状
招待状を頂くというのはとても「名誉なこと」だと思います。招待状って実はすごい力を持ったものです。
昨今はSNSが主流になり、新年のご挨拶もSNSで済ませる方が多くなっています。でもそんな時代だからこそ、朝起きてポストをチェックした時に「手紙」が入っていると嬉しくなりませんか?
※私事ですが、義姪はおばあちゃんと家の中にポストを作って手紙のやりとりをしています(笑)。でもすごく嬉しそうな義姪の顔を見ていると、携帯画面で見る文章と手紙で見る文章はまた違うんだろうなと思います。
そして、おめでたい結婚の報告が書かれている招待状はもっと嬉しいのではないでしょうか。そんな招待状だからこそ、手を抜かずに気持ちを込めて皆様に制作してほしいと思います。いそがしい今の社会で難しいかもしれませんが、できる限り「手書き」で封筒への宛名を筆耕していただいたり、可能な限り「手渡し」で招待状を渡したり・・・。
文例だって決まりはない
招待状の文章って、とてもきっちりしていて「忌み言葉」や「使用してはいけない漢字」等があったり、気を遣いますよね。季節柄の言葉って普段使うことがないので、新郎新婦の二人は新鮮でちょっと楽しまれていたりします。
そんな招待状の文章ですが、私は特に決まり通りにする必要はないと思っています。本当に伝えたいことを書き記すのがベストかなと・・・。もちろん失礼があってはいけないので常識や道徳の範囲内で決めるべきではありますが!
私が担当させていただくお客様が招待状を制作するときに、文章も考えるのですがベースになるのは「二人が皆様をどんな気持ちで招待しているのか」「なぜこの結婚式場だったのか」等を考えるようにしています。
例えば・・・
「20〇〇年〇月に入籍し、このたび結婚式を挙げることとなりました。つきましては日ごろお世話になっている皆様に感謝の気持ちを込めて小宴を催したく存じます」
ではなく、
「20〇〇年〇月に入籍をし 独身の時とは違う生活に戸惑いながらも手を取り合いながら新生活をスタートさせております。二人の新しいスタートに是非皆様の咤激励を頂きたいと思い、ささやかではございますが小宴を催したく存じます。お互いのパートナーの紹介とご報告をさせていただければとても嬉しいです」
※読みやすいように「句読点」を付けていますが、招待状に「区切り」を連想させる句読点は付けません。
これから結婚式を控えているお客様で「文化財で結婚式」を行う方がいますが、その方には
「〇〇年に着工から〇周年を迎える国の重要文化財〇〇、そんな特別な場所で皆さまへの結婚のご報告をさせていただけることが私たちにとってこのうえない喜びです」
というような文言もお入れしています。ちょっと二人の現在のことを添えるだけでもよそよそしい文章に親近感がわきませんか?
と思ってくださって当日、出席してくれるかもしれません。特に良いことを書く必要もないのですが、二人らしい文章で伝えたいことや是非来て頂きたいことをお伝えできれば素敵な招待状になるかと思います。
ご注意ください!
手作りの招待状や席次表等はとても素敵だと思うのですが、結婚式ギリギリになって出席者が変更することは多々あります。そんな時に対応が難しいのも現実としてあります。
式場に頼むとできる限りの対応はしてくださるのでお二人の手間はほとんど掛からず最新のものに差し変えてくれたりします(もちろんお金は掛かるでしょうが)。
それぞれに良い部分、悪い部分もあると思うので絶対にこっちの方が良い!という風には答えは出ないのも正直なところです。
ご参考にしていただきながら、結婚準備を進めて頂ければと思います。