新郎父がカメラマン。コロナ禍でも『挙げて良かった』と思えた結婚式

「コロナ禍でも結婚式って挙げられるの?」

「感染対策はどうすれば良いの?」

「どんな結婚式になるの?」

 

全世界で脅威となっている新型コロナウイルス。

2020年12月になり、第3波を予感させる感染者拡大のニュースが世間を脅かしています。

 

この記事では2020年11月に結婚式を挙げられたカップルをご紹介 しています。

 

コロナ禍で結婚式を断念される方も多い中、「やっぱり結婚式って素敵だな」「できることならすべてのカップルに結婚式を挙げてほしいな」「結婚式という催事がなくならないでほしいな」と心から感じることがありましたのでご紹介させていただきます。

 

新郎新婦のご紹介

新婦
新婦
博多に住んでいるんですけど、メールや電話、リモートでの打ち合わせって可能ですか?

 

そんな一通のメールから始まった結婚準備。

2人とやり取りをしたのはまだコロナ騒動の前のお話。

 

結婚式を迎えるまではメールを主に使用しての打ち合わせで進めていました。

 

結婚式の詳細

今回の結婚式は『会費制』。

御祝儀はナシにして、カジュアルに過ごしたいという新郎新婦の思いからでした。

 

カメラマンは新郎のお父さん

打合せの中で、お花を決めたり上映の確認、ギフトの選定などを進める中で写真の話になりました。

ZAKI
ZAKI
写真撮影はどうしますか?
写真撮影は僕の父親にしてもらおうかと思っています。
新郎
新郎

 

お父さん?!

僕は一瞬色んな不安材料が頭をよぎりましたが、2人が考えるこの結婚式はカジュアルに、できるだけ『自分たちのカラー』を出したいということだったので不安もなくなりました。

ZAKI
ZAKI
それじゃあ、お父さんには出来るだけ無理はさせないように、サポートも付きますね!

 

僕が頭をよぎった不安とは、

  • 披露宴中、ゲストへのあいさつ回りもあるけど写真は撮れるのか?
  • 披露宴の結びや親族紹介等、多忙な中で写真は撮れるのか?
  • 新郎新婦が撮影してほしい時にお父さんは捕まるのか?

 

などなど。

しかし新郎新婦もそこまでたくさん、しっかり写真撮影してほしいという希望ではなかったので問題はありませんでした。

 

 

結婚式当日

新郎新婦と一緒に、新郎のお父さんも来てくれました。

メイクシーンの撮影もお願いできればと、早めに入っていただきました。

 

「ちゃんと撮れるかな~!」

 

ソワソワしているようにも見えましたが、嬉しそうなお父さんを見てきっと素敵な写真になると思いました。

お父さんの写真撮影が「大丈夫かな…?」と不安になって様子を見に来たお母さん。

この記事の写真は私が記録用に撮影したものです。

お母さんとおばあちゃんのこの笑顔が素敵です。

別にカメラマンだけじゃなく、結婚式のどこかに『自分たちの知っている人』が関わるとこの笑顔が出ると思います。

 

手作りのブーケやリングピロー、ウェルカムボード…どんなことでも良いので、2人の結婚式に関わる人が出来るようにすると良いなと、私は思っています。

結婚式の前に、お父さんと一緒に写真撮影をしました。

この時間はお父さんも時間が作りやすいので、新郎新婦とゆっくり写真撮影をしてもらいました。

 

スナップ撮影が終わり、挙式リハーサルまでの間ホッと一息の新郎新婦。

 

「僕をお父さんと思って、いい笑顔ください!」

 

 

 

挙式リハーサル

挙式のリハーサル、新婦は既に感極まって泣いていました。

1日を通して、一つ一つのシーンは一瞬ですがそれの積み重ねが『結婚式を挙げて良かった』に繋がっていると思います。

 

 

挙式

挙式では、新郎のお父様と新郎の妹様がカメラ担当をしてくれました。

お父さんとカメラアングルや配置のやり取りをする妹さん。

 

家族が協力してくれる姿は見ていて微笑ましいですね。

フラワーシャワーのシーンは僕自身も鮮明に記憶に残っているほど印象的でした。

新婦も我慢できずに泣いてしまっていますが、それほどにゲストへの感謝や喜び、感動があります。

 

お父さんの誠意

披露宴では先導やグッズの準備等で僕は写真を撮ることは叶いませんでした…。

(お父さんは撮影してくれていましたが)

 

披露宴の結び、両家代表として新郎のお父さんが挨拶をしてくれました。

新郎のお父さんの挨拶に衝撃がありました、そのシーンをご紹介します。

 

ーー以下、ご挨拶ーー

 

「今日は終始カメラマンをしておりましたが、カメラマンではなく私が本物の新郎父でございます。

 

皆様、本日は大変な中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。

この結婚式を開催するか、延期にするか、中止にするか最後まで悩みました。2人は悩みに悩んでおりました。

 

そこで私は『開催しよう!』と最後に背中を強く押しました。

感染しないようにできる限りの感染症対策を講じてまいりましたが、皆様が感染しないことを心からお祈りしております。

 

そして、もし感染してしまった場合、責任は取れませんが…どうか、どうかお許しくださいませ!!!」

 

 

そういってゲストの前で土下座されました。

 

ご挨拶を飄々とされている時は笑いが起きたり、和やかな雰囲気でしたが、お父さんの心からの感謝とお詫びの気持ちが土下座というカタチで表現された瞬間に会場内は一気に張り詰めました。

 

それは悪い意味ではなく、ゲスト自身が「僕たちは新郎新婦をお祝いしたくて自分の意思で来ているから、そこまで責任を感じることはないですよ」と目力や姿勢で訴えるような、そんな空気感でした。

 

挨拶が終わるとゲストからは拍手喝采で、『おめでとう』や『良かったよ』という言葉が聞こえてきました。

 

 

結婚式がなくならないでほしい

現場に出るといつも『結婚式って良いな』と思います。

 

今回の結婚式では、新郎のお父さんの誠意が見え、新婦のお父さんが涙ながらに新郎へ「娘をよろしくお願いします」と頭を下げ、新郎が涙ながらにゲストへ感謝の気持ちを伝えて…

 

たくさんの人たちが関わる結婚式だからこそ、そこに新郎新婦の覚悟ができると思います。

ゲストも繋がりを感じることができる結婚式。

 

コロナウイルスという未知の感染症の恐怖もあり、ブライダル業界にとっても大打撃を受けています。

『結婚式非実施カップル』も増えてきている中でトドメをさすような状況でしたが、それでもやっぱり良いなと感じる結婚式でした。

 

どうか一日も早く、コロナウイルスによる不安がなくなりますように。

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