「結婚式は楽しいほうが良いよね!」
「ゲストに楽しんでもらえるような結婚式にしたい!」
「人とは違う結婚式にしたいな」
こんな風に考えて、結婚式の準備を進める新郎新婦は多いです。とても良いことだと思います。
しかし『楽しい』ことと『ネタ』をはき違えて親御さんに激怒された結婚式もありました。
この記事では、通りすがりに見た挙式の最中、誓いの言葉を英語で読み上げて新婦のお父さんがキレていた話 をまとめています。
事件現場
ある週末、仕事で車を走らせている時に、結婚式に遭遇しました。
公のスペースで椅子をセッティングして、今まさに結婚式が始まりますよという状況でした。
参加者は80名様くらいでしょうか(結構人数多いなぁ~)。ゲストの顔ぶれを見ていると年齢は若そう な印象。特に男性ゲストの盛り上がり方が異常でした。
人前でズボンを下げてベルトをカチャカチャしたり、鼻・耳にピアスがたくさん付いていたり、髪の毛がクレヨンのパッケージみたいにカラフルな集団でした。
誓いの言葉を英語で言う新郎
その結婚式は『人前式』でした。
※余談ですが、人前式はカジュアルな挙式スタイルと捉えられがちですが、一番責任の重い挙式スタイル です。参加された全員が証人となるので、安易な誓いはしない方がいいでしょう・・・。
司会者さんがアナウンスをします。
司会者「この結婚式は『人前式』です。新郎新婦にとって大切な皆様を前に…」
人前式の説明をしていて、ゲストはもうすぐ始まる結婚式を待ちわびていました。
司会者「それでは新郎の入場です!」
新郎が颯爽(さっそう)と入場しました、新郎ゲストがめちゃ盛り上がっています。
司会者「続いて、新婦の入場です!」
新婦はお父さんと入場されていました。バージンロード付近ではお母さんがベールダウンの準備をしています。
個人的にベールダウンってすごく好きです。新婦の表情とお母さんの表情が物語っていて、良いんですよね。
ベールダウンって?花嫁のウエディングベールをおろす儀式。諸説はありますが、ベールには「魔除け」や「花嫁支度の結び」という意味合いがあります。花嫁姿の仕上げにお母様にウエディングベールをおろしてもらうのが人気の演出です。
そしてお父さんから新郎へバトンタッチ。新郎新婦は式台の方へと移動します。
誓いの言葉
司会者「只今から太郎さん、花子さんの人前式結婚式を開式いたします!まず始めに、お二人による『誓いの言葉』をご披露いただきます。」
人前式は、参加されているゲストに誓いを立てる結婚式 なので、ゲストの皆様への約束事・誓いを立ててもらいます。
△×〇♪・・・・!!
えっ!!!!!え、英語??
新郎ゲスト「ぎゃっはっはっはっは!!!」
まさかの英語での『誓いの言葉』に新郎ゲストは爆笑の渦 です。周りを見ても、外国人のゲストもおらず、親御様も英語圏の出身ではないようです。
そーっと、新婦の親御さんの表情を見てみると、眉間にしわが寄ってちょっとお怒りモード を感じました。
いや、そりゃそうだわ。
外国から、昔お世話になっているゲストがたくさん来ていたり、どちらかの親、もしくは親族が外国籍だった場合は分からなくもないんですが、そんなことはなさそうです。
多分、「英語でしゃべったらなんかおもろいやろ!」 ということで、誓いの言葉を英語で発表したのでしょう。
マジか・・・と正直、思いました。
ゲストに楽しんでもらう結婚式って?
「ゲストが楽しく過ごせる結婚式にしたい」
そう思われている新郎新婦も多いと思います。しかし、楽しんでもらうことと、ネタに走ることは違う ような気がします。
両家の親族もいて、まして大切に育ててこられたお嬢様を、大切な結婚式でそんな風に誓われたら、新婦の親御さんはどう思うでしょう?
そもそも、「誓いの言葉を英語で読みます」って、もし打ち合わせで決まっていたのであれば、ナゼ誰も止めなかったかのか と疑問が湧きます。
「それは新郎ゲストの方々は楽しいでしょうけれど、お相手の親御さんの気持ちを察すると、やめておいたほうが良いんじゃないでしょうか?」
「もし何か楽しいことをしたいというのであれば、別のタイミングでされたほうが良いと思いますよ!」
という代替え案がなぜ出てこなかったのか・・・。新郎新婦にとっては初めての結婚式なので、「それをするとこうなりますよ」という『先を事』を教えてあげないといけないと思います。
何がよくて、何がダメなのか・・・。
なんでもかんでも「良いですね!」じゃなくて、本当に二人のことを思って、結婚式が終わった後に相手の家に遊びに行くと居心地の良い場所を作ってあげられるのも結婚式の良い所だと思います。