「結婚式の予算が上がってきた」
「何が自分たちに必要なアイテムか分からない」
「節約をしたいけど、どこをどう下げれば良いか分からない」
「これが本当に私たちの『やりたかった結婚式』なのか不安」
結婚式の1カ月前、見積りもほぼ最終になって、上がりきった金額にビックリ…なんてことはよくあることです(よくあってはいけないんですけど)。
この記事では、実際のお客様が結婚式の1カ月前に見積りから30万円も安くなったエピソード をまとめています。
この記事を読めば、納得のいく結婚式になり、費用を掛けずに済む方法が見えてきます。2人の結婚式を見つめなおすキッカケになれば嬉しいです。
結婚式1カ月前の不安
結婚式の1カ月前、ある新郎新婦から連絡がありました。
神妙な声色のようでした。近くにいたようなので、連絡のあとすぐに二人と会えることができました。
ただ、なにか思い悩むことがありそうですね。
2人が「こんな風にやりたい!」と思っていた結婚式ってこんな感じだったのかな という疑問を抱えていたようです。
2人が考える結婚式はこうです。
みんなに楽しんでもらって、美味しい料理を食べてもらうこと。
結婚式を1か月前に控えた今、ほとんどの打ち合わせが終わって不安を抱えていたようです。
まずは優先順位の確認
(進行表と見積書を照らし合わせてみます)
・・・ふんふん。
(結構見積り上がってるなぁ・・・)
絶対これじゃないと嫌だ!ということではないです。
それであれば見積りの料理ランクは“優先順位”が高くてこのままの方がいですよね!
それ以外の優先順位って決まってますか?
目を合わせてちょっと無言な2人・・・特に料理以外のアイテムにこだわりは無いそうです。
見積りだけ見て『要る』のか『要らない』のかよく分からないこともあります。そんな時は進行表も一緒に見ながら診断すればよく分かります。
1.ウェルカムパーティを削って10万円の節約
2人が選んでいる式場は『ゲストハウス』、結婚式専門の式場です。
ゲストハウスは『貸切』や『二人の別宅』のようなイメージで打ち出していることが多いので、お庭でウェルカムパーティやデザートブッフェを行えることも特徴です。
【ウェルカムパーティ】
披露宴が始まる前にフィンガーフードとドリンクで約30分ほどの時間を立食などで楽しむというもの。
【デザートブッフェ】
コースのメイン料理を食べた後に果物やケーキ、デザートがたくさん並べられていて、皆で甘いものを食べながら過ごすというもの。
2人も当然『ウェルカムパーティ』と『デザートブッフェ』を見積りに入れられていました。
別にどちらでも良いようです。笑
折角ある「お庭」ですから、どちらかでお庭を利用すれば十分じゃないですか?
出来るか出来ないかは式場に確認する必要があります。ただ、僕は進行表を見た時に『ウェルカムパーティ』の必要性を感じなかった のです。
その理由は3つありました。
- ①ゲスト人数が80人いること
- ②ウェルカムパーティ中で「バルーンリリース」をすること
- ③パーティ時間が20分しかないこと
①ゲスト人数が80人いる
この結婚式、ゲストの方が80人もいるんです、多いですよね。出来れば多くの皆さんと一緒に写真を撮ったりお話したりしたいですよね。
結婚式が終わった後、ウエディングベールが付いているドレス姿で写真を撮るのはこの機会しかないんです!
フィンガーフードを食べたり、ドリンクを飲んだりしているとゆっくり過ごす時間ってほとんどありません。
②バルーンリリース
80人のお客様にバルーンを配るだけでも時間が掛かります。そしてリリースした後、飛んで行った風船を眺めて、まだ見える距離にあるうちに写真を撮ったり・・・
これまた時間がほとんどありません。
③ウェルカムパーティ時間が20分
20分・・・え、20分しかないの?!
20分のうちにバルーンリリースをしてフィンガーフードとドリンクを飲んで写真を撮ってって・・・慌ただしすぎます。
式場側が『雛形』でしか打ち合わせをしていない ことがよく分かります。
約10万円の削減
以上のことからウェルカムパーティの20分はそのままに、フィンガーフードとドリンクは削りましょう! ということです。
ウェルカムパーティ¥1,188×80名=¥95,040
約10万円も削れました。
これだけ短い時間の中で、することがたくさんあると恐らくフィンガーフードとドリンクを用意しても食べるのは小さなお子様と若い男性だけ だと思います。
女性ゲストは新郎新婦と一緒に写真を撮ることで手一杯だし、親族はこの時間が何の時間かすらも分かっていない可能性だってあります。
想像できたのは、折角用意したものが8、9割残った状態で、披露宴会場へ案内される光景です。
ウェルカムパーティって何のため?
そもそも『ウェルカムパーティ』を何のためにするか分からない状態で頼む新郎新婦が結構多いのです。
確かに写真映えするかもしれませんが、実はウェルカムパーティで提供する『カナッペ・フィンガーフード』には食事をする前に少し胃を動かすことで、この後に出てくるコース料理をよりおいしく召し上がっていただくように との理由で提供されます。
ですが、大半がほとんどの食材を残した状態で披露宴会場へ移動します。
もったいないですよね、でも『もったいない』からといってバクバク食べちゃうとその後のコース料理がお腹一杯で食べられなくなります。
折角用意した『カナッペ・フィンガーフード』・・・もうなにがなんだかですね。
2.ウエディングケーキを削って10万円節約
続いて、必ずと言っていいほど披露宴で見る『ウエディングケーキ』。
デザートと一緒に出されることが多く、披露宴の最初に新郎新婦初めての共同作業としてケーキの入刀が一般的ですよね。
ウエディングケーキまであるとお腹一杯で食べられないんじゃないですか?
・・・少し考える新婦。
結婚式でも最近人気の演出。演出としてはゲストに果物等をビンに入れてもらって、ビンに何かメッセージを書いてもらうのもGOOD!
良いですね!『サングリア』が出来あがったら「新居に遊びに来てもらう」口実も出来ますもんね!
こんな風に考えたり、話し合ったりするだけでワクワクして『たりたいこと』が出てきました。
〇ウエディングケーキ¥1,782×80名=¥142,560
〇サングリア約¥50,000
約10万円も削れました。
3.会場装花を削って5万円の節約
続いて会場装花。お花の打ち合わせはほとんど新婦が担当していたそうで、ほぼお花屋さんに言われるがままに決めたそうな・・・。
こんな状態でした。んんー、お花の好きな方ならたくさん入れるでしょうし・・・。ただ一つ言えることは、そこまでゲストは会場装花は見ていないということ。
単体で見るより全体像で見るゲストが多い ので、全体のイメージは統一していた方が見栄えするのは確かです。
テーブル1卓じゃなく全体像で見る
新郎新婦の二人は打ち合わせで『プラン内』と『ランクアップ』を見比べています。そりゃ『ランクアップ』を見た後に『プラン内』のものを見れば質素に見えますが・・・
ゲストが当日見る会場装花は、それが『プラン内』なのか『ランクアップ』なのか分かりません。
それなら節約するということではなくて、お花以外にゲストに直接かかわる商品にお金を使うほうがよっぽどゲストは喜ぶ と思います。
〇ゲスト卓装花¥3,780×10卓=¥37,800
〇メイン席装花¥27,000
約5万円も削れました。
ゲストは『2人が節約したか』『盛大にお金を使っているか』のチェックをしにきているわけじゃないので安心してください。
総額約30万円の節約
そんな感じで見積りと進行表を並べて色々お話をしているると総額で約30万円少しの節約となりました!
お値段のこともそうですが、2人が考えていた結婚式の進め方が見えたようで喜んでいました。
めっちゃ頭がスッキリしました!!!本当にありがとうございます!!
何をどうすればいいかお互い分からなかったから余計にイライラしていたかもしれないですね。
本当にやりたかったこと
この2人は予算が高くなっているから不安を抱いていたのではなく、何が二人にとって、ゲストにとって良いのか分からなくなっていました 。
そう思うのは当然ですが、数ある打ち合わせと徐々に上がっていく見積りに不安を覚えます。
結婚式の日程が決まるのは早ければ1年前から・・・でも結婚式の打ち合わせを担当プランナーさんと始めるのは4カ月ほど前から。
半年以上何もすることがなく結婚式直前になって、ものすごくバタバタするカップルさんが多いです。
これは段取りが悪いわけじゃなく、直前にならないと準備できないことが多い ということもあります。
なので仕方がない部分ももちろんあるんですが、2人が考える結婚式の『軸』がぶれずに準備を進めることができれば、打ち合わせもスムーズに進みます。
しかし、この『軸』の決め方を誰も教えてくれません。教えてくれるのは最近流行りの演出、どう装飾すればゲストからおしゃれに見えるかというハード面のことが中心。
新郎新婦にとって有益な情報をたくさん教えてくれるプランナーさんも、もちろんたくさんいると思いますが、皆様がそんな方に出会えることを祈ります。