「天理教の結婚式ってどんなことをするの?」
「天理教の結婚式のお申込方法は?」
「天理教が気になる…」
新郎新婦のどちらかが信仰していなければ結婚式を挙げることが出来ない『天理教式』。この記事では実際の新郎新婦の結婚式エピソードをご紹介しながら天理教について解説 しています。
お申込編、挙式編、披露宴編の全3編で記事にしています。今回は『お申込編』です。
この記事を読み終わるころには「天理教って、素敵な宗教だね」と感じていただくことが出来るのではないでしょうか。
新郎新婦のご紹介
私が保育園からずっと一緒だった幼馴染がいます。
やんちゃな彼は何をやらせても難なくこなす天才肌。でも今の時代だと問題かもしれないですが、ジャイアン気質な彼。でも憎めず憎まれず、彼の周りにはたくさんの人がいつだっています。
一人ぼっちが似合わない、とにかく明るく楽しい、頼もしい彼とたくさん遊んで、たくさん怒られたことは今ではいい思い出です。
そんな彼の結婚式は今まで見た結婚式の中で最大級に盛り上がり、大掛かりなものでした。新婦の地元も一緒なので共通の友人が多く、賑やかな結婚式となりました。
人数は200人近く、奈良で結婚式を挙げて大阪で披露宴を行う壮大なウエディングストーリー。
天理教
皆さんは『天理教』という言葉を聞いたことはありますか?高校野球でも甲子園常連の超強豪な奈良代表の天理高校でも有名です。
天理教とは?奈良県天理市に本部があり、親神・天理王命(おやがみ・てんりおうのみこと)が天理教信仰の中心にあります。『親孝行・夫婦仲良く・陽気暮らし』をもとに仲良く助け合いながら暮らしていくことを唱えている宗教です。
「ようこそ!おかえり!」
奈良県天理市へ行くとよくこういう看板を見かけます。これは天理教本部敷地内に聖地とされている「ぢば」があり、天理教において「ぢば」は人類発祥の場所とされている為に人類の故郷(ふるさと)に帰ってきた人たちへ「おかえり」という言葉が掛けられています。
天理教は日本国内を中心に約1万7千もの教会 があります。新郎はその天理教の分教会(ぶんきょうかい)のご子息さん。
天理教の挙式
挙式には代表的なスタイルが3つあります。
- キリスト式
- 人前式
- 神前式
この3つが挙式の大半を占めています。それぞれに『誓いをたて方』が違います。宗教や、信仰しているものによってたくさんの挙式スタイルがありますが、それらの中に天理教の挙式は分類されるのではないでしょうか?
- 仏式
- 創価学会式
- 天理教式
- PL教式
などなど。
挙式の所要時間
今回の結婚式で私は初めて天理教の挙式を見ることになりました!恐らくですが…
天理教の挙式が一番時間が長いです!
代表的なキリスト式や人前式は20分程で終了 します。神前式でも30~40分程です。天理教の挙式は1時間以上はやっていた記憶がありますね。
ずっと同じ場所で挙式をするわけではなく、神殿にて「おつとめ」を執り行い「教祖殿」へ移動、参拝・・・というように移動があるのです。
“おつとめ”とは?天理教の儀式のひとつ。正式には「つとめ」と言います。つとめは親神が人間を救済する手段であり、人間からすれば親神の守護を受けるための祈念とされています。
お申込み方法
結婚式の申し込み方法も通常とは大分異なるようで、電話やメールでのお申込みは出来ず本部にある『催事室』へ結婚式の半年前に直接申し込まなければいけません。
しかも1日3組限定なので、3組を超えるようであれば抽選 で決まります。
誰でもかれでも結婚式を挙げることは出来ない?
街中にある結婚式場は誰でも結婚式を挙げることが出来ます。しかし街の教会で結婚式を挙げる場合は、その教会の信仰を理解し、教えを乞う必要があります 。それが「ミサ(日曜学校)」と呼ばれるものです。
結婚式を迎えるまでハードルは高いですが、それだけ神聖であり、厳かだということではないでしょうか。天理教の結婚式も、誰でも挙げることは出来ないようです。
申し込み資格
誰でも結婚式を挙げることは出来ません。
結婚式を挙げる当人のどちらかが天理教のよふぼくであり、更に相手も別席を運び中であることが必要です。
あくまで個人的な意見ですが、僕は良いことだと思います。それだけの気持ちを持って結婚式を挙げてくださいねということだと思うのです。ここまでの条件があれば恐らく冷やかしのお客さんって来ないですからね。
待ちの教会では結婚式を挙げるまでにミサに参加して聖書を読んだりしなければ結婚式を挙げることは出来ないのに・・・。神聖な場所ということを大義名分に『カメラマンの持込を制約している』ようにしか思えない のです。
結婚式の日程が決まった!
幼馴染の彼から連絡がありました。
無事に受理されたようです。奈良の披露宴会場も探したのですが、参加者の大半がが大阪からのゲストだということ等を考慮して大阪で探すことにしました。200名でも余裕があるような大宴会場が理想的。
それならもうホテルしかありません。
ホテルの宴会場ホテル内の一番大きな宴会場は500人入るようなところもあります。披露宴なんかで使用する場合はパテーションで区切って、1/3使うというのが一般的です。
今回はパテーションで区切らず、大宴会場をまるまる使用することになりました。そんな大掛かりな結婚式は私も初めての経験で、とても楽しみでした。
仲人さんがいる結婚式
“仲人(なこうど)”という言葉を聞いたことはないでしょうか?
仲人(なこうど)は、日本において、人同士の間に入り、人間関係を仲立ちする役割の人。特に男女の間で結婚の仲立ちをする人を指すことが多い。江戸時代では、相手探し・見合いの段取り・結婚までを世話し、依頼した人の持参金の一割を礼金として受け取っていた。
現代の結婚式では『仲人』を立てるカップルはほとんど皆無といっていいでしょう。しかし仲人を立てると良いこともたくさんあります。
仲人さんを立てるメリット仲人さんがいることで、中立の意見を出してくれる存在 が出来ます。うちはこう思っているけど、お相手さんはどう思っているのか?等、お互いの意見を取り入れてどのように進めるのが良いのか取りまとめてくれるので揉め事が少なくなります。
今回の結婚式では仲人さんを立てるそうです。恥ずかしながら、仲人さんがいる結婚式に参加するのは初めてで、これまた楽しみな部分です。
次回!
次の更新は結婚式当日の『挙式』のことを記事にしたいと思います。お読み頂きありがとうございました。