交友関係の広い新婦と物静かな新郎
以前結婚式のプロデュースをさせていただいたお客様のお話です。
両家の家族と、それぞれの友人を招待しての小規模な結婚式。
結婚式当日に「ちょっとちょっとー!お嫁さーん!」となったことがありました。
結婚式の打ち合わせ
二人と結婚式の打ち合わせをしている時から
と感じていました。よく笑うし、愛想が良いし、可愛らしい花嫁さんって感じです。
新郎はというと
「暗い」とかそういうことじゃないんですが、身の上話をあまりされない方でした。
そんな二人が考えていた結婚式は「親しい人たちだけのアットホームな結婚式」でした。
両家の親族は人数調整を出来ませんので、身内の人数は確定しています。
「新郎さんのゲストをもう少し招待して、披露宴にする予定はないですか?」など一応確認もしたのですが、二人としては今考えている人数で行うのがベストのようです。
女性ゲストが多いと明るい声が増えて良いんですが、新郎側よりも極端に多い場合はちょっと注意が必要です。
- 新郎側、特に男性の方が新郎新婦の席に行きづらくなる
- 女性ゲストだけで盛り上がってしまうケースがある
結婚式当日
朝、少し雨がパラついていましたが結婚式が始まる頃には雨もやんで晴れ間も見えていました。
※実はこのドレスの後ろに私が隠れています(地面にドレスが触れないように・・・)。
結婚式は滞りなく進み、皆様と一緒にお食事会場へ移動。
新郎のあいさつでパーティが始まりました。
小さなお子様もいらっしゃって、にぎやかなパーティになりそうです。お食事もさることながらお酒も進みパーティ中盤頃・・・
メイン席に目を移すと新郎が一人でポツンと座っていました。
新婦はと言うと、ゲストテーブルで席を詰めて、ゲストと一緒に座ってお話しています。
ゲストの方とゆっくりお話しすることはとても良いことなので、まぁそこまで長い時間新郎が一人にならなければいいか・・・と様子を見ていました。
5分経過・・・
10分経過・・・
たまらず声を掛けてしまいました。
それぞれが、それぞれのゲスト卓へ行き話が盛り上がったりすることはあります。しかし、長い時間ではありません。
もしくは一緒にゲスト卓へ行って、お互いの紹介(人となり等を紹介してあげると良いですね)をしたり、一緒に写真を撮ったりします。
ただ、今回のケースですと新郎は物静かな方で、新郎側のゲストも2名様・・・しかも進行らしい進行もない。
なかなか、女性がたくさんいる中で男2人でメイン席に行って新郎と喋るのには勇気がいります。
どんな結婚式にしたいか
そのあとは、お互いのゲストのところに二人で一緒にご挨拶をしながら終始和やかに進みました。
「絶対に二人で一緒に動いてください」とも思いませんし、久しぶりに会うゲストと昔話に花を咲かせて楽しい時間を過ごすことは良いと思います。
ただ、その結婚式を見たときにどんな人が来ていて、誰に気を遣わないといけなくて、どこに注意して動かなければいけないかが変わってきます。
今回の結婚式ですと、言い方はものすごく悪いですが新婦ゲストは放っておいても楽しめるはずです(めっちゃ失礼ですね・・・すみません)。
新婦の親族も、ゲストと一緒になって新婦の学生時代の話をしたり聞いたりできるので楽しめるはず。
では新郎新婦が「楽しめてるかな?」と注意してみなければいけないのは新郎親族と新郎ゲストです。
新郎新婦が「みんなで楽しめるアットホームな結婚式」にしたくて今まで頑張って準備してきたのに、新郎ゲストを放っておくと楽しめていない方が出ちゃいます。
それは悲しいですよね。
結婚式は生き物なので当日何があるか分かりません。決めたレールの上を予定通りに走るかどうかは誰にも分からないのです。
それこそ人数が100人規模になってくると、それだけの人がいればある程度流動的に動けないと収集がつかなくなってきます。
新郎新婦の席に来てくれる(待つ)んではなくて、新郎新婦がゲストのところへ行く、理想的なお披露目パーティとなりました。