「食事会と披露宴って何が違うの?」
「食事会って何をすればいいの?」
「披露宴は派手じゃなきゃダメ?」
「家族だけでも披露宴はやってはダメなの?」
「食事会の人数に決まりがあるの?」
「間延びしないためには?」
「食事会」と「披露宴」…挙式が終わった後の食事スタイルですが、どんな違いがあるのか、どんな内容なのかよく分かりませんよね。何となく皆さんが頭の中に描いているのは、
食事会=(値段が)安い・少人数
披露宴=(値段が)高い・大人数
この記事では、5つの項目に沿ったそれぞれの違いと特徴を紹介しています。この記事を読み終わるころには「なんとなくこういうもの」というイメージがつくと思います。
何が正解、ということはありませんのでご参考にしてもらえればと思います。
披露宴と食事会は何が違う?
よく質問をいただきます。「披露宴」と「食事会」の違い……ハッキリ言います!
これが違う!という明確な違いはないです。
ただ、たくさんの「披露宴」と「食事会」を見てきて、言葉で違いを表すならこんなイメージです。
〇披露宴
進行に沿ったお披露目“パーティ”
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〇食事会
和気あいあいと食事を楽しむ“会”
人数や演出、進行など、各項目ごとの違いを見ていきましょう!
人数
まずは「人数」の違いから見ていきましょう!
披露宴人数
「披露宴」を行うのに、絶対に呼ばなければいけない最低人数というものはありません。しかし、僕が思う披露宴開催の為に必要な人数は30人以上だと思います。
家族、親族、友人・知人、会社関係の人たちを合わせて30人以上が好ましいでしょう。
〇理由
・ある程度の人数を確保してはじめて「パーティ」感が出る
・「間(ま)」を持たせやすい
・進行を組みやすい
食事会人数
「食事会」を行う際も同様に、人数制限はありません。しかし、好ましい人数は30人以下だと思います。
〇理由
・人数が多すぎると『司会者』を立てないと収集が付かない
・人数が増えるとテーブルレイアウトが変わってしまう
司会者をたて、テーブルレイアウトが変わっていくと、どんどん披露宴に近づいていくと「食事会」ではなくなってきます。
司会進行
次に、「司会者」が要るのか不要なのか見ていきましょう。
披露宴
「披露宴」を行う場合は絶対と言ってもいいほど、司会者は要ります。人数が多いとどうしても、全員をコントロールすることに負担がかかってしまうためです。
新郎新婦に、その役をしてもらうことは困難です……司会者の居ない披露宴は、指揮者のいない音楽団をイメージしていただくのが分かりやすい かと思います。
この場で誰が進行役なのか、一言声を発するだけで「次にすること」が分かる指揮者が必要です。
食事会
人数が少ない「食事会」では、司会者はどちらでも良いと僕は思います^^;
あえて人数で司会者の有無を決めるなら……
- 20人以上は司会者を要れてもOK
- 20人以下なら司会は新郎新婦でOK
例えば「20人以下の食事会」で進行が何もないのに司会者を入れた場合、司会者は何か喋ることを探します。お金をいただいてその場にいるわけですから当然です。
「皆様におかれましては、ごゆっくりお食事をお楽しみいただければと存じます」
――(いや、言われなくても進行が無いんだからゆっくりご飯食べてるし……)
「新郎新婦とのお写真撮影も是非楽しんでくださいね」
――(進行が無いんだから、いつでも写真を撮りに行けるし……)
わざわざ司会者が言わなくても、時間もたっぷりあり、気心知れた人たちの「食事会」ですから自然と皆さん自由に過ごされます。
ですが、20人以下でも司会者を入れた方が良い場合もあります。
それは、新郎新婦が極度に話すことを苦手としていて、ゲストと一緒に気兼ねなく楽しみたい場合 です。
司会者を入れない食事会を「回す」のは新郎新婦の役目です。ゲストが楽しく過ごせるように、会話のネタを出したりして、その場の潤滑油になる必要があると僕は思います。
お色直し・衣装
次に、新郎新婦が着る衣装、そしてお色直しについてお話したいと思います!
披露宴
「披露宴」を行う場合は、新郎新婦もドレスや和装など、一目で主役と分かる衣装に身を包むのが良いでしょう。
それは、「ゲストが正装して来てくれていること」、「品格のある着物を着ている」のに主催者である新郎新婦が平服では失礼に値します。
ーーーでは、お色直しはどうでしょうか?
これは二人の希望次第です!しなければいけないものじゃありません。
ただ、お色直しをしない場合でも新郎新婦が退席する時間を作っても良いと思います。
- 新郎新婦が休憩する時間
- トイレ休憩
- ゲストも食事をゆっくり取る時間
「今ってトイレに行っても良いのかな?」
「タバコを吸いに行っても良いのかな?」
ゲストが退席できるタイミングを作ったほうが良いこともあり、メリハリも付きます。
衣装は変えなくても髪型だけを変えたり、少しアクセサリーを変えるだけでも良いと思います。
食事会
「食事会」の時に過ごし衣装は、挙式の時に着ていた衣装を選ぶ方が多いです。
――では、お色直しはどうでしょうか?
一概に言えませんが、食事会の場合はお色直しを避けたほうが良いかもしれません。
なぜかと言うと、
- 人数が少ないせいで「間(ま)」が持たない
- 食事スピードが速いので、後半の「間(ま)」が持たない
- 新郎新婦の退席中にすることがない
食事会途中にお色直しをされる場合は、司会者を入れる、退席中にゲストが楽しめる進行を考える のが良いでしょう!
〇衣装のオススメ
成人式の時に家族から買ってもらった「振袖」があるなら、それを着るのも良いですよ!
振袖を着る最後の機会だし、親御さんや新郎もきっと喜んでくれるはずです。※その時の新郎はスーツでもOKです。
演出・進行
つづいて、演出を違いを見ていきましょう。
よく「メリハリをつけるために何か演出を」「間延びしないために進行を」と言われますが、どうぞ参考にしてみてください。
披露宴
「披露宴」でよく行われる演出は、
- キャンドルサービス系演出
- フォトラウンド(各卓フォト)
- ビールマン(ビールサーブ)
これらを見ていると、各卓を回って行う演出が主流です。「新郎新婦の再入場」に続けて行うことで、スムーズな動きを作ることができます。
披露宴を行う際、「演出を何もしない」というのは珍しいですが、ダメなことではないですよ!むしろ、ゆっくり写真を撮れたりご飯を食べられるのでゲスト満足度は高くなるかもしれません(*^^*)
食事会
「食事会」で何か演出をするというのは少ないです^^;しかし僕からよく提案しているのは、
- 新郎新婦のプロフィール紹介を自分たちで
- 家族の紹介を新郎新婦から行う
なぜこのようなことを行うかというと、「披露宴」はゲストに楽しんでもらうのに対して、「食事会」は両家の親睦を深める という意味合いがあります。
なので、親睦を深めるためにお互いの家族を自分たちで紹介しよう、というのが良いのではないでしょうか。
ただ、新郎新婦の2人が「僕たちは『食事会』だけど、家族親族には何か楽しんでもらえるような演出を考えたいな……」と思うならば、それも全然アリです。
テーブルレイアウト
次に、それぞれのテーブルレイアウトを見ていきましょう。両家の人数、会場の広さによっても違うので、あくまで参考としてご覧ください!
披露宴
テーブルレイアウトは主に、「円卓」「島」がよく用いられます。
1グループ数名からなる、いくつものグループが集まって60人や70人になります。各グループごとに座ってもらうのはこのようなレイアウトがベストです。
食事会
テーブルレイアウトは、主に「長卓」「流し」が用いられます。
人数が少なければ、披露宴のような「円卓」や「島」のレイアウトにしても寂しくなってしまいます。1本のテーブルに皆様座っていただいて、一つの話題に対して皆で盛り上がる・・・そんなイメージです。
食事会で「円卓」や「島」の披露宴レイアウトになっても問題はないですがその場合、
- 司会者は入れる
- 新郎新婦は衣装を着用
- 何か進行を考える
少し規模の小さい披露宴をイメージ されると良いでしょう!
どっちが良いの?
2人が招待しようとしている人数にもよりますし、どんな結婚式にしたいのかにもよります。
新郎新婦の2人、両家の親御さんと相談して決めて頂くのがいいでしょう。
それぞれに特徴もあれば掛かる費用も違うので、まずは「これだけのことをしたら、これだけかかる」とか「これをしたらこうなる」というイメージを付けて頂くことが大切 です。
注意1.少人数の披露宴
披露宴実施時の平均人数は約60人程と言われています。したがって30人や40人の披露宴は「小規模」と言えます。
小規模の披露宴の場合、予算はちょっと割高になります。
人数が多い方が式場側も割引が付けやすいということもありますが……ゲストお一人に掛かる費用とは別に、人数に関係なく掛かる費用を『30人で割る』か『60人で割る』かの違い です。
注意2.少人数だから「安い」は要注意!
ネットでよく、こんな文言を見かけます。
――「少人数の結婚式は大人数よりも安い」
- 少人数結婚式・・・100万円程
- 大人数結婚式・・・350万円程
合計金額だけを見れば確かに「少人数結婚式」の方が安いですが、二人の自己負担金額で考えなければいけません。単純に「見えるだけで高い・安いを判断してはいけません!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「披露宴」と「食事会」、どちらにも良い部分はあるので一概に「こっちのほうが良い!」というのは言えません。
それぞれの特徴や違いを知らないと判断できないと思いますので、今回は違いや特徴をまとめてみました!この記事を参考に、2人はどんな風に当日を過ごしたいのか、どんな結婚式をしたいのかということを話し合ってみてはいかがでしょうか?